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歌って、笑って、世代をつなぐ|豊川少年少女合唱団「敬老の日を祝う会」

活動記録

2026年9月21日、豊川少年少女合唱団は「敬老の日を祝う会」に出演しました。

今回ステージに立ったのは13人の団員たち。約20分間にわたり、「しあわせなら手をたたこう」と、日本の四季を感じる唱歌を披露しました。

歌う子どもたち。そして、その歌に合わせて一緒に歌ったり、手や身体を動かしたりする会場の皆さん。

そこには、ステージから一方的に歌を届けるだけではない、歌を通して世代と世代がつながっていくような時間が流れていました。

今回は本番の様子とともに、ステージを終えた小学生・中学生・高校生の団員たちにもアンケートを実施。

子どもたちは何を感じながら歌い、客席の皆さんの姿をどのように見ていたのでしょうか。

団員たちの声も交えながら、当日の様子をお伝えします。

13人の団員が「敬老の日を祝う会」のステージへ

本番を待つ子どもたちは、比較的リラックスした様子。リハーサルでも楽しそうに歌い、声もしっかりと出ていました。

そんな子どもたちの表情に少し緊張が見え始めたのは、いよいよステージに上がる直前。そしてステージに立った直後でした。

それまでの和やかな雰囲気から少し表情が引き締まり、これから本番が始まるという緊張感が伝わってきました。

リハーサルの時、先生からは、

「歌詞を確認しようね」

という声掛けも。

本番直前だからこそ、もう一度基本を確認してステージへ向かいます。

以前、練習を取材したときには、音取りを繰り返したり、アルトパートを確認したりしながら、一曲一曲に真剣に向き合う子どもたちの姿を見ました。

そのときと比べて今回感じたのは、子どもたちの中に**「自信」が生まれていること**でした。

そして、いよいよ本番です。

「しあわせなら手をたたこう」から始まり、「花」「さくらさくら」「茶摘み」「海」「村まつり」「もみじ」「冬景色」「雪」と、全9曲を披露しました。

歌い出しから感じた、練習の成果と子どもたちの自信

本番が始まり、最初の歌声を聴いたときにまず感じたのが、声の大きさでした。

思わず「おっ!」と感じるほど、しっかりとした歌声です。

表情にはまだ少し緊張が残っていましたが、声はよく出ています。そして、一人ひとりの声が重なったときのハーモニーも、とてもきれいでした。

練習を見たときには「もっと上手になりたい」という気持ちが伝わってきましたが、本番では、その積み重ねを自信に変えて歌っているように感じます。

実際に歌った中学生からも、こんな感想が届きました。

「声のメリハリをつけれて強弱を表せて四季や情景が浮かぶように歌うことができたと思う。」

別の中学生からは、

「花 の、アルトパートのソロ?が上手くできました!ハモリも特に上手くできました!」

という声も。

客席から聴いていて感じた「きれいに音が重なっている」という印象は、歌っていた子どもたち自身も手応えとして感じていたようです。

練習で一つずつ積み重ねてきたものが、本番の歌声として表れていました。

一緒に歌って、身体を動かして――会場に広がった笑顔

今回、特に印象に残ったのが客席の皆さんの反応でした。

「しあわせなら手をたたこう」では、子どもたちだけでなく、会場の皆さんも一緒に歌います。

歌に合わせて手を動かしたり、身体でリズムを取ったり。

笑顔も見られ、会場全体で一緒に音楽を楽しんでいるようでした。

その後の曲でも、身体を動かしながら歌を楽しんでいる方の姿が見られました。

中には、身振り手振りを交えながら曲に乗り、まるで自分の世界に入ったように音楽を楽しんでいる方も。

客席からは**「いいね」**という声も聞こえてきます。

そして、曲が終わるたびに送られる大きな拍手。

その様子を、ステージに立つ子どもたちもしっかり見ていました。

小学生からは、

「手を叩いたり、一緒に歌ったりしてくれながら聞いてもらえて、嬉しかった」

という感想が届きました。

また別の小学生は、

「一緒に歌ってくれてうれしかった。みんなが笑顔になっていてよかった。」

と答えています。

中学生からも、

「一緒に楽しく歌ってくれてり踊ってくれてやってよかったと感じた。」

という言葉がありました。

子どもたちが歌う。

その歌を聴いた皆さんが、笑顔になり、歌い、身体を動かす。

そして、その姿を見た子どもたちが「うれしかった」「やってよかった」と感じる。

歌う側と聴く側、両方の気持ちが行き来しているようなステージでした。

「花」から「雪」へ――唱歌で届けた日本の四季

今回披露した唱歌は、

「花」「さくらさくら」「茶摘み」「海」「村まつり」「もみじ」「冬景色」「雪」。

こうして並べてみると、まるで歌で日本の一年を巡っていくような選曲です。

春の風景から始まり、新緑や夏の海、秋の紅葉、そして冬景色や雪へ。

子どもたちは、それぞれの歌が持つ季節や風景を思い浮かべながら歌います。

アンケートで「今日、一番楽しかった歌はどれ?どうして?」と小学生に尋ねたところ、「もみじ」を選んだ団員から、こんな回答がありました。

「綺麗なもみじを思い浮かべて歌えたから」

短い言葉ですが、とても印象に残りました。

先ほどの中学生からも「四季や情景が浮かぶように歌うことができた」という言葉が出ています。

ただ歌詞と音程を覚えて歌うのではなく、歌の向こうにある景色まで想像して歌っている。

それは、この合唱団が普段の練習から大切にしていることでもあります。

また、小学生の回答で何度も名前が挙がったのが「茶摘み」でした。

「手遊びで緊張がほぐれた」「一緒に踊ってくれて楽しかった」という声もあり、歌だけではなく、動きを通して客席の皆さんと楽しめた一曲になったようです。

唱歌を次の世代へ――先生が歌に込める想い

以前、練習を取材した際、先生から唱歌を歌う意味についてお話を聞きました。

現代のJ-POPなどに親しむ子どもたちにも、昔から歌われてきた唱歌を通して、日本の風景や四季を感じてほしい。

そして、その歌を子どもたちの中に染み込ませ、大人になってからもその良さを感じ、さらに次の世代へ伝えていってほしい――。

そんな願いが込められています。

また、楽譜には、言葉だけでなく、フレーズやスラー、スタッカート、休符、テンポ、強弱など、曲を作った人の想いがたくさん込められていると先生は話していました。

正確に譜読みをして、その意味を考え、想像しながら、作り手の想いを聴き手へ伝える。

今回のステージを見ていると、その指導が少しずつ子どもたちの歌につながっていることを感じます。

そして今回、その唱歌を聴いていたのは、子どもたちとは世代の違う皆さんです。

歌を口ずさむ方。

身体でリズムを取る方。

笑顔で聴いてくださる方。

その姿を見て、唱歌には世代を越えて、人の記憶や気持ちに届く力があるのだと改めて感じました。

歌った子どもたちは何を感じた?――団員たちの声

今回の記事を書くにあたり、ステージに立った団員たち自身が何を感じたのかも知りたいと思い、小学生・中学生・高校生、それぞれに質問を変えてアンケートを行いました。

小学生には「楽しかった歌」や「聴いてくれた皆さんを見てどう感じたか」。

中学生には「うまくできたところ」や「客席の反応を見て感じたこと」。

そして高校生には、**「どんな気持ちを届けたいと思って歌ったのか」や「違う世代の方の前で、唱歌や昔からの曲を歌って、どんなことを感じたか」**を聞きました。

高校生から届いたのは、

「子どもの頃に戻って一緒に歌ってもらえるといいなと思いながらうたいました。」

という言葉。

実際に客席では、歌を口ずさんだり、踊ったり、笑顔で聴いたりする姿が見られました。その様子を見た高校生は、皆さんが学生時代を思い出しながら聴いてくれていたのではないか、と感じたそうです。

そして、もう一人の高校生からは、

「敬老会での発表でご高齢の方が多かったので、なつかしさを感じてもらったり、昔の思い出を振り返ってもらいたいという思い。」

さらに、ステージを終えて感じたこととして、

「世代が違っても歌はずっと受け継がれていくものだと感じて、これからも歌い続け、大切にしていきたいと思った。」

という言葉が届きました。

この言葉は、今回のステージをとてもよく表しているように思います。

先生が子どもたちに伝えてきた、唱歌を大切に歌い、次の世代へ伝えてほしいという想い。

子どもたちは、その歌をステージから届けました。

すると客席から、歌や笑顔、身体の動きとなって反応が返ってきました。

そして今度は、それを見た子どもたち自身が、**「歌は世代を越えて受け継がれていく」**と感じる。

この日、歌を通してつながったのは、ステージと客席だけではなかったのかもしれません。

昔から歌われてきた歌と、それをこれから歌っていく子どもたち。

歌が人から人へ、世代から世代へと渡っていく瞬間を見せてもらったように感じました。

ステージを終えて――自分に贈った「今日の賞」

今回、団員へのアンケートの最後に、ちょっとしたお楽しみとして**「今日の自分に賞をあげるなら、どれ?」**という質問を入れてみました。

誰かに評価してもらうのではなく、ステージを終えた自分自身を振り返り、**「今日はここを頑張れた」「ここが良かった」**と、自分の中にある手応えを見つけてもらえたら――そんな思いを込めた質問です。

用意したのは、

「練習の成果を出せた賞」
「次もがんばるぞ賞」
「いい声で歌えた賞」
「にこにこ笑顔賞」
「気持ちを届けられた賞」。

その中でも多く選ばれたのが、**「練習の成果を出せた賞」と「次もがんばるぞ賞」**でした。

これまで積み重ねてきた練習を本番で発揮できたという達成感。

そして、一つのステージを終えたばかりなのに、もう「次もがんばりたい」という気持ちがあること。

この二つが並んだことに、子どもたちの成長と前向きな気持ちを感じます。

一方で、「いい声で歌えた」「笑顔で歌えた」「気持ちを届けられた」と、自分なりの良かったところを見つけた団員もいました。

上手に歌えたかどうかだけではなく、それぞれが自分なりの「今日の良かったところ」を見つけている。

そんな回答になったことも、今回アンケートをして良かったと感じたところです。

ステージを終えた子どもたちは、緊張から解放され、どこかホッとした表情を見せていました。

先生からも、

「良かった。会場の皆さんも楽しんでいたよう」

という言葉がありました。

歌って、笑って、世代をつなぐ。

そんな温かな時間を作ってくれた団員の皆さん、本当にお疲れさまでした。

そして、子どもたちの歌声を温かく受け止め、一緒に楽しんでくださった皆さま、ありがとうございました。

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